真空注型
真空注型とはプラスチック成形技術のひとつで、金型を使用しないで、マスターモデルに忠実で高精度な試作品をつくることができます。
しかも任意の数量に対応が可能。突然の設計変更にも金型を使用する場合とは異なり、柔軟に対応できるのも特長です。
高い再現性を必要とする製品開発分野における試作品や小ロット品などの製作に最適な技術です。
工程
①マスターを製作する
初めにマスターを製作します。樹脂の切削加工にて製作します。
②シリコーン型をつくる
型枠の中にマスターをセットしシリコーンを注入し脱泡します。
③マスターを取り出す
シリコーン型をカットしマスターを取り出します。
④注型、雛形製作
注型材料の主剤、硬化剤を真空減圧下で混合攫拝の後、シリコーン型に注入。注入後は装置より取り出し、乾燥炉にて硬化を待ちます。真空注型機でこれらの一連の作業を自動的に行い、雛形を作成します。
⑤仕上げ
硬化後、型から取り出し、ゲート口の処理、必要に応じて塗装やメッキ・印刷などの仕上げ処理を行い試作品の完成となります。